ＪＰタワー

建て替え前
東京中央郵便局は東京駅丸の内側改札口を出た左手にあり、歴史と伝統を受け継いだ凛々しい風格が印象的でした。逓信省の吉田鉄郎氏の設計で昭和５（１９３１）年に竣工しました。

撮影日：平成１６（２００４）年９月

東京中央郵便局

撮影日：平成２０（２００８）年１０月

建て替え中
平成２０（２００８）年６月、日本郵政グループは、東京中央郵便局敷地について、再整備に着手することを発表しました｡東京中央郵便局舎は、日本における初期モダニズム建築を代表する建物であるとして保存の要望も多く寄せられたため、東京駅前広場からの景観に配慮して、できる限り保存、再現する計画にする」との発表でした。この再開発を巡っては、平成２１（２００９）年に当時の鳩山邦夫総務大臣が旧局舎の文化財的価値に着目し「価値がなくなったら国家的損失」と発言し、解体工事を一旦ストップさせたとがあります。その後、計画を見直し、保存部分を拡大した経緯があります。
東京中央郵便局

撮影日：平成２１（２００９）年９月

東京中央郵便局

撮影日：平成２１（２００９）年９月

建て替え後
平成２４（２０１２）年７月１７日、再開発事業で建設された高層ビル「ＪＰタワー」の「新・東京中央郵便局」と「ゆうちょ銀行本店」の開業式典が開催されました。旧局舎は歴史的建造物として保存を望む声が多かったため、一部を残す形で建て替えが行われました。ＪＰタワー建設は「日本郵政グループの郵便局会社」「ＪＲ東日本」「三菱地所」の共同事業で地上３８階、高さ約２００メートルで５月３１日に完成しました。タワー内の他の施設（商業施設・国際会議場・観光情報センター等）は、平成２５（２０１３）年春の開業が予定されています。
ＫＩＴＴＥ＜キッテ＞はＪＰタワー内の地下１階から地上６階（９,４００㎡）にできた「物販店」「飲食店」「ミュージアム」「屋上庭園」等で構成される商業施設です。
東京中央郵便局