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紀尾井清堂


一般社団法人倫理研究所が建築主で、内藤廣氏が設計を手がけました。
この建物は発注者からの「思ったように造ってください。機能はそれに合わせてあとから考えますから。」という異例の依頼に基づいて設計されました。
設計者は、15m四方の平面で高さも15m、つまり一辺15mの存在感のある立方体を力強く空中に掲げ、その頂部から光が降り注ぐ、ということをイメージしました。
竣工は2020年12月で、敷地面積537.56u、延床面積1,287.83u、構造はRC造(一部プレストレストRC造、鉄骨造)で、規模は地下1階・地上5階です。


外観

ガラススクリーン  撮影日:令和4(2022)年4月
コンクリートを覆うガラスのスクリーンには、DPG工法が採用されています。厚みは30mmです。


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


1階ピロティ

多角柱  撮影日:令和4(2022)年4月
上層部分を支えるための4本の太いコンクリート柱があります。この柱は下部は四角形ですが、上部は六角形になっています。


特殊タイル  
撮影日:令和4(2022)年4月
床には、石州瓦の焼成窯で棚板として使われている素材が貼られています。


2階〜5階
建物中央に4層の吹き抜けが設けられ、階段で繋げられています。外側はコンクリートとガラスですが、内部は木材であふれています。階段は室内だけでなく、外のコンクリートとガラスの間にも設置されていて、内外を回遊できるようになっています。

撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


撮影日:令和4(2022)年4月


トップライト
杉板型枠の打放しコンクリートによる躯体トップライトです。底辺は2.5m角の正方形、頂部は円弧の組合せによる緩やかな曲線となっています。なお、このトップライトは開閉します。



「奇跡の一本松の根」展(1階ピロティ)
展示期間 令和4年3月11日〜令和5年2月9日(予定)
東日本大震災発生から今年3月で11年が経過しました。その記憶を思い起こさせるものの一つが岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」です。7万本を誇る名勝高田松原は、壊滅的な打撃を受けながらも奇跡的に1本だけ残り、風雨に朽ちることのないよう施されて再びその姿を残しています。この「根」が放つ強い存在感と生命力は、見る者すべてに大きな感銘と勇気を与え、遠くなりつつあるあの被災に想いを致すことができるでしょう。

撮影日:令和4(2022)年月


所在地:千代田区紀尾井町3


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